CTによる異状早期発見について!
今回は、CTによる異状早期発見についてお話ししたいと思います(^-^)
毎年、文化の日は日本各地の美術館や博物館の入館料が無料になる日です。
新型コロナウイルスの感染状況もある程度落ち着き、各地の休日の賑わいも戻ってきている様子でした。
そんな中、上野の国立科学博物館では大英博物館展ということで、ミイラの特別展示が開催されていました。
もちろん、新型コロナウイルス対策の為、入館予約による密防止、消毒や体温検査等しっかりと対策は行われていました。
今回のみどころは、「CTスキャン」等を駆使した最新のミイラ研究です。
CTスキャンと聞くと、医療現場で利用されているCT検査が思い浮かぶと思います。
X線という放射線、電磁波の一種を利用した検査方法で、肺がんがないかどうか等、様々な医療現場で活用されています。
そのCTを使って、今回のミイラをスキャンしたところ、実際に人が入る検査機器の中でミイラがスキャンされ、
約7000枚も撮影されたようです。
まさに考古学のパパラッチ級の出来事です。
なぜCTが利用されたかというと、ミイラを破壊することなく、その内部に秘められた謎を解明する、言い換えれば、コンピューター上で、
ミイラを開封することができる為です。
今回明らかになったのは、その時代の人がどのように生きたのか、そしてどのように生涯を終えたかまで、
今までわからなかった細かい要因までが判明しました。
研究者曰く、ミイラはその人の生きた履歴書のようなもの、ロマンを感じる言葉だと言います。
では、「CTスキャン」が建築や住宅に生かされているのかというと、実は生かされています。
3次元構造物健全性診断システムという、コンクリートの中の損傷等、「建物の異常」を「CTスキャン」によって、
早期の段階で発見するもの、人間ドックならぬ、"構造物ドック"ですね!(^^)!
重要なのは早期発見ということです。
2025年には、建設後50年以上経過する橋梁等の社会資本が約7万か所にもなるとのこと。
つまり、今は2021年、あと4年後には現実になりうるということです。
限られたコストで膨大な社会インフラを維持していくうえでも、"構造物ドック"の技術向上は今後、重要になってきそうです(*^^*)